物事には確実なこととそうでないことがありますね。
学校教育だと1 + 1 = 2というように確実な答えもありますから、確実な答えを求めてしまう方が多いのもわかります。
しかし、世の中には確実な答えがあるものは限られています。
マラソンで1位になる方法、バズらせる記事は何なのか、自分のサイトの場合のPPC広告で効率良く稼ぐ方法等、これらは過去の事例からのベストプラクティスはありますが、確実ではないですね。
確実なことが簡単に分かればそれにこしたことはないですが、
確実性を求めすぎて縮こまってしまうと本末転倒だと思います。
何も行動しなければ何も変わりません。
世の中にはいろんな人がいて、あなたと似たようなことをやっている人もいるはずです。
そうすると競争が生まれます。競争が生まれると、他人との比較が生まれます。
そして第三者が比較して優劣が決まります。
マラソンで1位になる方法を知っても、練習しないといけませんし、
ライバルに勝てる早さで走れないと1位にはなりませんよね。
PPC広告の出し方にも上手な方とあまり上手でない方がいます。
広告もいろんな役割で使いますが、
ここでは成果を手にするための直接的な広告と考えましょう。
成果というのは、売上 – 経費の利益と考えます。
これが分かっている方は経費である広告費はなるべく抑えつつ売上を上げる広告を打ちます。
PPC広告を使ったことがある方は分かると思いますが、
1つのキーワードに対して多くの広告主は
平均でこれぐらいかけられていますよという単価がわかります。
広告にも表示順位があり、いろんなことを省けば広告の単価で決まると考えて良いでしょう。
下の2つの戦略では経費のかかり方が違います。
1. 平均単価で広告を出す
2. 広告を何がなんでも1番上に表示させる
最適な成果を上げるためにはどうすれば良いのか、ここには確実な答えは見当たりません。
競争相手がいるためです。
わかるのは単価を上げれば競争相手より広告を上に表示させられるということだけです。
しかし、競争相手があなたと同じように考えて、お互い競争相手に勝とうとすると、どんどん広告単価は上がっていきます。
結果的に経費は膨れ上がり、成果は減っていくでしょう。
競争相手の考えは最初からは見えないものです。やっていくうちに比較されて、その時々で優劣が決まっていますよね。
だから行動しないといけないわけです。
頭で考えても確実ではないものはどんどんテストしてみるということです。
ちなみに、最善の方法は何か、こうすれば上手くいくかと考えるのは難しいものです。
それよりもっと良い考え方があります。
何がダメかを考えるということです。
ダメなところを発見して改善するのは簡単だからです。
先ほどの例で言えば、広告単価を非常に低いものにするとしましょう。
こうすると、ほとんど広告は表示されなくなります。多くの競争相手に負けるからです。
これではダメですよね。そこから「ほんの少しだけ広告単価を上げてみる」という改善策が見つかります。
この方法だと現状より良くなるのが目に見えているので実行しやすいはずです。
何がダメなのかわかっているものがあれば目を背けずにそこから手をつけましょう。
そして、また何がダメなのかを探って、そこから手をつけましょう。
多くの確実かどうかわからないものはこの繰り返しで対処でき、
現状に不満があるときはどこかで立ち止まってしまっているはずです。